会長挨拶

第20回日本CT検診学会学術集会の開催にあたって

 

国立がん研究センター東病院  放射線部 診療放射線技師長 

花井 耕造

 

 

 第20回日本CT検診学会学術集会を平成25年2月15日(金)、16日(土)に東京「秋葉原コンベンションホール」にて開催いたします。本学術集会は1994年開催の第1回胸部CT検診研究会大会より数え、今回で第20回目となります。この伝統ある大会の記念すべき第20回大会の大会長を仰せ付かり誠に光栄に存じます。
 本大会のテーマは、「低線量CT検診の普及 -いつ、どこでも、安全で精度の高いCT検診を-」と致しました。米国での肺がんCT検診の無作為化比較試験においてCT検診受診群で20%の死亡率減少効果が報告された中で、今後の日本におけるCT検診の普及に際し確立しておく必要のあることの1つに体制の構築があります。「体制」とは多くの国民が、いつ、どこでも、安全で精度の高いCT検診を受けられることであり、この中で「安全」とは厳格に管理された線量の下でCT検診が行われることです。福島第一原発事故後の被ばくに対する国民的意識の高まりの中でCT検診に対して、ますます低線量化と共に線量情報に関する記録・評価等の一元的な管理が求められます。「精度」とは認定医と認定技師、認定施設の下で精度の高いCT検診が行われることを意味します。そして「いつ、どこでも」とは、このCT検診を日本全国に広げることです。
 第20 回日本CT検診学術集会では本テーマに沿って、国民に見える形で、CT検診の安全と精度の高さを明示できるシステムの構築について討議を行うことで、CT検診の更なる普及を目指します。また現在、罹患数が毎年10万人を超え、2020年には男女をあわせて罹患数、罹患率ともに1位になると予測されている大腸がんに対する新しい検診手段としての「大腸CT(CTコロノグラフィ)」を取り上げ、今後の新たな広がりを討議したいと思います。同時に関連するハンズオンセミナーの開催を企画しています。
 2013年2月の秋葉原に、CT検診に関わる多くの方々が集まり、20 回の開催を迎えた日本CT検診学会学術集会において、多くの国民が期待する「がん」の早期発見を行うための様々な手法と成果について、熱気溢れる議論が取り交わされることでCT検診の今後のさらなる前進につながれば、これ以上の幸せはありません。